みなさんは、「食品ロス」「フードロス」という言葉をご存知ですか。簡単に言うと、まだ食べられるのに廃棄される「もったいない食品」のことです。
国際的な問題として、日本でも様々な取り組みがされていますね。
今回はそんな食べ物たちを救い、通常よりも安くお得に加工食品・料理を購入できる「フードロス対策アプリ」をご紹介します。
毎日の食費も節約できる上に、社会貢献もできるメリットしかないお得なアプリなので、主婦や食費を節約したい方、美味しいものを安く食べたい人必見です!
目次
食品(フード)ロスとは?
フードロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品(ロス)のことで、日本を含む先進国を中心に国際的な社会問題になっています。
環境省によれば、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品は日本だけでも年間643万トンにも及ぶとされていて、これは世界中で飢餓に苦しむ人を救済する食料320万トンの約2倍にもなります。
本当にもったいないというか、私たちはどれだけの食品をムダにしてしまっているか痛感しますね。
この食品(フード)ロスについては、日本でも取り組みがされていて、「食品ロス(フードロス)」の削減を国全体で取り組もうとする「食品ロス削減推進法」という政策が可決されました。
セブンイレブンやローソンなどの大手コンビニでも、賞味期限の迫った商品を値引きする「フードロス」対策が始まり、私たちの食生活に大きな変化をもたらすことになりそうです。
フードロス対策?余った食べ物をムダにしないフードシェアリング!
食べ物をムダにしないフードシェアリングサービスとは?
現在フードロス対策に取り組む飲食店や企業も増えていて、私たちが利用できる「フードシェアリング」というサービスがあることをご存知でしょうか。
フードシェアリングとは、その名の通り、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物をみんなでシェアするサービスのことです。
食品ロスとなる食べ物を救済するだけでなく、余剰食品なので通常よりも安く購入・食べることができます。まさに食品を救う画期的なサービスですね!
今回は、スマホで手軽に利用できるフードシェアリングのおすすめアプリをご紹介します。
無料登録で利用できるアプリや月額制のアプリもあるので、自分のライフスタイルに合った使い方ができるアプリで、毎日の食費を美味しく節約しましょう!
余った食品って大丈夫なの?ちゃんとしてる?
気になるのは、フードロス対策とはいえ、「安心して食べられるものか」ということですね。
フードロス対策として始まった「フードシェアリングサービス」は、基本的には余剰食品、つまり作り過ぎや売れ残りの料理、賞味期限の兼ね合いで捨てられてしまう商品が提供されます。
飲食店やパン屋さんなどで提供されるので衛生面はもちろん、本格的な料理や商品なので美味しさは変わりません。
安くてお得!フードシェアリングアプリおすすめ5選!+Webサービス!
無料登録で使えるフードロス対策アプリ
TABET(iPhone/Android)
スタートアップ企業の「コークッキング」が提供するフードシェアリングサービスアプリ。
レストランなどの飲食店やパン屋、惣菜店などの余った食品や料理を、お得な価格でテイクアウトできるのが特徴です。
利用方法はアプリをインストールし、無料登録するだけ。
アプリのリスト画面には、その日の売れ残りや賞味期限の兼ね合いで余った食品(料理)が随時更新され、そのリストから食べたいものを選んで購入するだけ。店舗を登録しておけば、通知を受け取ることも可能です。
現在は東京を中心に関東圏でサービスを拡大していて、加盟店は300店ほど。
- 登録無料
- 飲食店やパン屋などから余った料理や商品をお得な価格でテイクアウト
- 店舗を登録しておけば、通知を受け取ることも可能

iPhone:TABETE – App Store のアプリ
Android:TABETE – Google Play のアプリ
No Food Loss(iPhone)
旅行大手のH.I.Sグループの子会社「TODOKISUGI」が、食品ロス対策としてリリースしたクーポンアプリです。
コンビニや小売店から発生する、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品をお得な価格で購入できるのが特徴で、利用方法も簡単!
無料登録したアプリ画面から加盟店で出た食品ロスクーポンを選択して、お店にクーポン画面を見せると割引価格で商品を購入できます。
食品ロスが出るお店はGPS機能で現在地周辺を表示してくれるので探すのも簡単。さらに、購入金額の一部はアフリカやアジアの子ども達の給食費として寄付される仕組みです。
私たちは節約できて、フードロスを防ぎ、世界の子ども達を救える一石三鳥のフードロス対策アプリです。
現在加盟店は、東京、神奈川、千葉、富山、石川、大阪、兵庫、広島、岡山、山口、福岡、大分まで広がっています。(2019年7月現在)
- 登録無料
- コンビニや小売店から出るクーポンで割引価格で購入できる
- 購入金額の一部がアジアやアフリカの子どもたちに給食費として支給

月額制で使えるフードロス対策アプリ
Reduce GO(iPhone/Android)
Webサイトやデジタルコンテンツ会社の「SHIFFT」が運営する、飲食店の食品ロスをなくすためのフードシェアリングアプリ。
月額1,980円の定額制サービスで、1日2回までレストランやパン屋などの飲食店から余剰食品をテイクアウトすることができます。
提供される食品はさまざまで、お弁当、パン、パスタなどのバイキングメニューなど、その日の余剰状況や位置情報によって変化するので、毎日違ったテイクアウトを楽しめるのが特徴。
利用方法はアプリをインストール後、ユーザー登録するだけ。ログインすると、登録加盟店で日々発生している余剰食品のリストを閲覧できます。注文方法は画面を2タップするだけで、注文時の決済なども不要。あとはお店に取りに行くだけです。
Reduce GOでは「No Food Loss」同様に、利用金額の2%はNPOなどに寄付され、社会貢献の一躍を担うことができます。
現在の加盟店や利用エリアは東京23区までですが、今後エリアは拡大されることが期待できるでしょう。
- 月額1,980円の定額制
- 一日2回まで余剰食品をテイクアウトできる
- 定額制なので個別にお金を払う必要はなし
- 2タップで注文が完了
- 現在地周辺の余剰食品がお店までの距離と一緒に表示
- 利用金額の2%が社会活動団体に寄付される
- パンやお弁当が多め
- 更新はこまめにするとよい食品に出会える
- 取りに行くのが面倒
- 交通費がかかる
- 捨てられる食べ物を救える!

iPhone:Reduce GO – App Store のアプリ
Android:Reduce GO – Google Play のアプリ
フードパスポート(iPhone/Android)
REARS(リアーズ)が提供する「フードパスポート」は、月額980円で余剰食材を使ったおまかせメニューを店内で食べられるサービス。お店では別途1ドリンクを注文する必要はありますが、月10回、1食98円で食事ができます。
利用方法はアプリのユーザー登録後、食べたい料理や行きたいお店がMAPや写真で検索できるので、お店に行って注文ボタンを押した画面を店員さんに提示するだけ。
利用は1日1店舗までですが、月に何度も外食する方はお得に外食を楽しむことができます。その日によって食べられるお店は違うので、新しいお店の発見や毎回違う料理を楽しむことができるのは大きな魅力ですね。
ただし、月額料金の支払いはクレジットカードやデビットカードなので、その点は注意しておきましょうね。
- 月額2,980円→980円に!
- 月に10回、一日1回まで、1食98円
- 食べられるメニューは通常1,000円前後のおすすめ料理
- お店側は余剰食材を使うので材料費がかからず、食材廃棄を削減できる

iPhone:フードパスポート – App Store のアプリ
Android:フードパスポート – Google Play のアプリ
Too Good to Go(海外アプリ)
イギリスをはじめとするヨーロッパ8ヵ国で利用できるフードシェアリングアプリで、廃棄直前の食事(料理)があるレストランをユーザーが探して、格安で購入できます。
料理の価格は日本円で約260円~500円程度にもかかわらず、残り物には見えない料理にユーザーからの評判も高いようです。
日本国内ではまだリリースされていませんが、ヨーロッパに旅行する際はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
- 現在利用できるのはヨーロッパの8カ国
- 廃棄寸前の売れ残り料理をレストランから格安で購入できる
- サイトやアプリからログイン、現在地周辺のお店とメニューを表示
- オンライン決済し、決められた時間にお店に行けば、持ち帰り用ボックスに入れて受け取れる
- 価格は約260円~500円程度

アプリ以外のWebサービス
Otameshi(オタメシ)
Otameshi(オタメシ)はAmazonや楽天などと同様のショッピングサイトです。ただ、他と通販サイトと異なり、訳あり商品などを安く購入できます。
社会のよい循環を目指し、「まだ食べられる」「まだ使える」などの訳あって処分対象になってしまう商品をメーカー様から買い取り安く販売することで、食品ロス削減に貢献しています。
商品は食品だけでなく、日用品、美容・健康品、ペット用品、生理用品など身の回りのものを販売しているため、普通の通販サイトのように利用できるのが特徴。無料登録するだけで利用できるので、少しでも節約したい方にはおすすめのWebサービスです。
- 気軽に利用できるショッピングサイト
- 食品だけでなく、様々な日用品などを安く購入できる
- メールマガジンで新着商品やタイムセール・キャンペーンなどもお知らせ!
tabeloop(タベループ)
tabeloop(タベループ)は廃棄しなければならない余剰食品を売りたい業者と、買い手をつなぐオンラインサイト。
食品加工業者や農家の方から直接購入できるのが特徴で、良質な食品を安く購入することができるのが特徴です。販売者の顔や情報も公開されているので、安心して購入することができます。
無料登録で誰でも利用できるので、フードロスを減らし、毎日の出費も減らしてしまいましょう。
- 登録無料
- 会員登録するだけで、包装が汚い、賞味期限切れ、形がふぞろい、傷がついているなどの食品をお得な価格で購入することができる
フードシェアリングアプリを使ってうまく節約しよう!
フードシェアリングアプリを利用すれば、フードロス対策に貢献できるだけでなく、食品や料理をお得に購入することができるので節約になります。
また、アプリによっては現在地周辺からお店を探したり、余剰通知を受け取れるのでお店の開拓にも便利!
飲食店側も積極的に参加しているので、受け取りもスムーズであまり気まずくありません。
心を込めて作ったものを廃棄しなければならない飲食店さんこそ、食品ロスを減らしたいという想いが強いのかも知れませんね。